こんにんちは、ソリ夫です!!

先日宙組公演『白鷺の城/異人たちのルネッサンス』を観劇してまいりました。

今回は宙組でのキキちゃん(芹香斗亜さん)を初めて観れるのでワクワクです!! また花組公演を長らく観ていないので、ACTシアター公演の『MY HERO』以来の舞台上の姿でもあります。

-本朝妖奇譚-『白鷺の城』

第一部は和モノでした。 妖狐『玉藻前』と陰陽師が転生を繰り返しながら出会いと別れを繰り返すというラブストーリーです。

あらすじ

絢爛たる平安の都で始まった、白皙の貴公子、陰陽師・安倍泰成と、艶やかに人心を惑わす妖狐・玉藻前の対決は、時を越え、場所を変え、豪壮たる名城「白鷺の城」で終に決着の日を迎える。千年に亘って転生を繰り返しながら、争い、そして魅かれ合う陰陽師と妖狐の宿縁を、時に雅やかに、時に妖しく描く、日本物レヴュー。

宝塚歌劇公式HPより

感想

これぞタカラヅカ!!という様な豪華絢爛な舞台となっていました。 色とりどりの大道具や衣装が舞台に華を添えていました。 特にカラフルな着物を着ての群舞は客席から感嘆が聞こえるほどの華やかさでした!!

真風さんは和装がとても似合いますし、まどかちゃん(星風まどかさん)も和装や中国王朝の衣装がかわいらしかったので目の保養になる舞台でした。

その他、安倍泰成の刀の鍔が五芒星になっていたり、提灯に火炎文が描かれていたり、最後のシーン狐火をあしらったねぶたが描かれていたりと細部の作り込みも白眉な作品でした。

半面、ストーリーはかなりわかりにくかった様に思います。 真風涼帆さんが演じる役は吉備真備をはじめとして安倍泰成、栗林義長など妖狐伝説に縁のある人物に次々と転生していくというものでした。 時系列が一部入り乱れているうえ、人物紹介も時代背景の解説もほとんどないので『同じ人物が違う格好で次々でてくるけどどういうこと?』と思われた方もいらっしゃったんじゃないかと。

演出面での不満として舞台の大道具として動画が多用されていましたが、和モノにはあまり合わないんじゃないかと・・・。 一方、銀河英雄伝説の様なSF作品や戦国BASARAの様なゲームをもとにした作品ではかなり効果的に使われていた記憶があります。 加えて、打ち込みやエレキギターも和モノにはいささかミスマッチだった感もありました。

内容の解説

 

・第一景『プロローグ』

最初のシーンは江戸時代初期(16世紀頃)。 真風さんは陰陽師・幸徳井友景を演じています。

この幸徳井友景という人物は安倍氏庶流の安倍友氏より家名の幸徳井家の人物で陰陽頭をつとめました。 しかし、友景は養子で実父は柳生宗厳だったので、柳生の一族の人間が陰陽のトップに立っていた・・・という見方もできます。 なんか『柳生一族の陰謀』というワードがしっくりきますね~(私の勝手な想像です笑)

なお、この幸徳井家のライバルであった土御門家も安倍氏の家名であり、やはり日本の陰陽道は長きに渡って安倍家によって取り仕切られていたといえます。

また、ここでずんちゃん(桜木みなとさん)の役名が宮本『無三四』となっていますが、これはその読みの通り宮本武蔵のことです。 宮本武蔵の父親は宮本無二斎と名乗っていたため『じゃあ自分は無三四で』ということだったとか。 浮世絵などで無三四の題がついているものがあります。

 

・第二景『玉藻ノ前』

次のシーンは平安時代後期(12世紀頃)。 ここでは安倍泰成を演じています。

安倍泰成はかの有名な安倍晴明の5代目に当たる子孫で、鳥羽上皇に憑いた妖狐・玉藻前を退治した逸話で有名です。 当時の朝廷が安倍泰成を軍師とする討伐軍を編成し玉藻前は討たれますが、これがのちに殺生石と呼ばれる毒石に変化して近づく人間や動物の命を奪う様になったといわれています。 これが劇中にも登場した石の基になったエピソードですね。

 

・第三景『信太妻』

3つ目のシーンは平安時代中期に遡ります(10世紀頃)。

ここでは妖狐・葛の葉とその夫安倍保名、そして幼少の安倍晴明が登場します。 いわゆる葛の葉伝説のエピソードです。 安倍晴明はその実力から母親が狐であったともいわれますが、それがこの葛の葉です。 しかし、妲己や玉藻ノ前と異なり悪さをするわけではなく、保名との間に晴明を授かるも狐であることが露見して信太の森に身を引くという悲しいエピソードです。

 

・第四景『妲己』

四つ目のシーンはかなり遡って殷王朝末期(紀元前11世紀頃)、と見せかけて奈良時代(8世紀頃)。

煌びやかな殷王朝の宮殿で舞う妲己の前に、荘厳な衣装に身を包んだ紂王が姿を現します。 しかし、それは幻で本当は学んだ陰陽術を試すために、あやかしに挑みに来た吉備真備であったというストーリー。 吉備真備は奈良時代の人物で遣唐使として長きにわたって唐に滞在し、陰陽道の祖ともいわれる人物です。 また、その帰国の際には若藻という娘に化けた九尾が同船していたという伝説も残されています。

 

・第五景『女化ケ原』

舞台は戦国末期の北関東(16世紀頃)。 主人公は戦国武将・岡見氏に使える栗林義長。

この栗林義長という人物も狐との伝説が残っている人物です。 義長が猟師から狐を助けたのち、亡き妻とそっくりな女性にであう。 その女性を娶り子供をもうけるが、実はキツネであったというストーリーです。 この伝説やはり正体が露見した狐は姿を消しています。 それ以来、狐が姿を消した場所を女化原と呼ぶようになり、その場所に稲荷の祠が建てられたとか。 この伝説にまつわる場所として茨城県竜ケ崎市に女化神社があります。

劇中ではキツネの八重とは結ばれていない設定になっていますね。 玉藻前が石になっている間、代わりに八重が玉藻前の運命の人を監視していたという設定になっています。 義長も玉藻前と結ばれるという運命を悟っており、八重の思いを断っています。

なお、劇中では岡見宗治とともに戦死する様な演出になっていますが、実際には若くして病死しています。

 

・第六景『白鷺城』

江戸時代初期の姫路城(17世紀頃)。

この作品のタイトルにもなっている白鷺城ですが、これは姫路城の別名でもあります。

この姫路城にも妖狐伝説が残されています。 おさかべ姫という天守閣の主がいたというもので、劇中ではこれを玉藻前にあてはめています。 これとは別に富姫という狐(松本悠里さん)も登場しますが、富姫はもともと他戸(おさかべ)親王の王女であり長壁姫と同一視する向きもあります。 玉藻前に天守閣の主という性格を与え、一方で富姫に山の主という性格を与えることで両立させた感じでしょうか。

この伝説にもゆかりの地があります。 兵庫県姫路市の長壁神社には他戸親王とその娘・富姫が祭られているといいます。 この神社はもともと姫山の上にありましたが、豊臣秀吉が姫路城を改築した際に城下町へうつしました。 のちに池田輝政が姫路城へ入場した際、謎の病に伏してしまったためこの移築が原因と考えました。 そして姫路城内に八天堂を設け、ここに再度祀ったそうです。

 

・第七景『狐火』

最後は時代不詳ですが、おそらく江戸中期から末期でしょうか。

稲荷神社のお祭りですれ違う男女、ふと振り返った瞬間にお互いに運命を悟ったのでしょう。 色とりどりの踊り子たちが踊り、狐火のねぶたが見守る中、ついに2人は結ばれて大団円となります。

 

ミュージカルプレイ『異人たちのルネサンス』

 

第二部は誰でも知っているあのレオナルド・ダ・ヴィンチを主人公にしたラブストーリーです。

 

あらすじ

 

万能の天才と謳われながら、その生涯に多くの謎を残すレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼の創作の源が、ある女性への愛であったと仮定し、ダ・ヴィンチと彼を取り巻く人々との愛憎を描く。
15世紀のイタリア・フィレンツェ。この街にルネサンス芸術を花開かせた時の統治者ロレンツォ・デ・メディチは、軍事、外交にも優れた手腕を発揮し、ローマ教皇との対立を深めつつあった。若きレオナルド・ダ・ヴィンチも彼の庇護を受ける芸術家の一人。ダ・ヴィンチは依頼された作品の完成も他所に、気ままな創作にかまけてはロレンツォを苛立たせていた。そんな折、彼はロレンツォの愛人カテリーナが幼馴染みである事を知る。同じ庶子という境遇からいつも寄り添い、寂しさを分かち合った二人…だが今、美しく成長した彼女の眼に浮かぶのは、心を閉ざすかのような謎めいた微笑だった。(宝塚歌劇公式HPより)

 

感想

 

コチラもちょっとう~んという感じでした。 だってレオナルド・ダ・ヴィンチが絵も描かずに暴れたり剣を振り回したりするんですよ・・・汗 いささか荒唐無稽が過ぎる感じがしました。 ダ・ヴィンチが絵を描いている描写もカテリーナをマリアのモデルにするところくらいしかなかった様に思います。 それなのに突然モナリザが出てくるもんだからいつの間に描いたんだよ!!って感じになりますよね。 メインストーリーの裏で傑作を仕上げている描写でも入っていればもうちょっと受け入れやすかったかなぁ、と思います。

真風さんとキキちゃん(芹香 斗亜さん)がかっこよかったのと、まどかちゃん、あとららちゃんがかわいかったっす(´∀`)

それでは!!

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