こんにちは、ソリ夫です。

今日、2016年3月27日は宝塚歌劇団宙組公演『Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~』の千秋楽の日でした。私は今回宝塚大劇場で1回、東京宝塚劇場で2回の計3回鑑賞いたしました(`・ω・´)

ミュージカル『 Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~ 』

この作品の題材は皆さんご存知のイギリスの劇作家シェイクスピアの人生の18~24歳までをテーマに没後400年を記念して製作されたものです。 そんなに若くして色々大変だったんだなぁ、ウィリアム・・・。 今回の公演がショーとの2部構成なのでとても短い劇ではありましたが、中身の詰まった非常に面白い劇でしたね(・∀・) 夫婦愛という最大のテーマをリチャード・バーベッジ(沙央くらまさん)やエリザベス女王(美穂圭子さん)ら多彩な人物を通して描いています。

劇中朝夏まなとさんは夢にあふれる18歳と悩み多き24歳のウィリアムを自然に演じ分けていました。 また実咲凜音さんとの息もばっちり合っていて、ストラトフォードでラブラブのときも、ロンドンでギクシャクしているときも何の違和感も無く世界観に入り込めました。 まーみり最高や!!!!

ただ、やはり詰め込んでしまっただけにいくつか不満もありました。ジョージ・ケアリーと妻のべスが『シェイクスピアを利用してのし上がるぞ』みたいなシーンがあったけど、あまりそれがうまく活かされていなかった様に思います。ジョージは結局民衆を扇動するためにウィルの言葉を利用するということを本人に正直に伝えてしまっていましたし、女王の前で他のパトロン2人とウィルをかばったりとあまりたくらみ事という感じはありませんでした。でもその代わりジョージというキャラクターが憎めない良いヤツ的な位置づけになってそれはそれでよかったのかも知れませんね~ 何よりエリザベス女王の前で演じるときの『あなた・・・』『ベス・・・』は最高に笑えましたwww これもある意味夫婦愛でしょう!! なにより真風カッコいいぜ!!うららちゃん美しすぎるぜ!!

出演者たちのパネル

登場人物

この伝記的作品を観るに当たって登場人物をネットで調べてみました。

・ウィリアム・シェイクスピア(朝夏まなとさん)
いわずと知れた劇作家。ストラトフォード出身で父親は市長も勤めたことのある地元の名士で、母はジェントルマンの娘と裕福な家庭に生まれている。18歳のとき、当時26歳(!?)だったアン・ハサウェイと結婚、アンは妊娠3ヶ月だったため式を急いだらしい(!?!?)。・・・劇中のドラマチックな展開とは大分違いますねぇ・・・。なお、このときアンのお腹には舞台にも登場したハムネット(遥羽 ららさん)だけでなく、双子の妹ジュディスもやどっていました。実は双子だったんですね~。この後ロンドンへ行くまで7年ほどありますが、この間彼らが何をしていたのかは資料が無いそうです。
1592年ごろには既にロンドンで活動し、1594年には劇団の共同所有者になっていました。スピード出世ですねぇ・・・。当時のシェイクスピアは劇作家のみならず俳優としても活動しており、自作でない作品にも出演していたとか。
1613年には引退してストラトフォードに戻ったそうです。その3年後の1616年に逝去。死因は腐ったニシンからの感染症だそうです・・・orz

余談ですが、父のジョン・シェイクスピア(松風輝さん)が紋章の申請を足蹴にされる演出がありますが、役人で妻の生まれも良かったジョンは紋章を受ける資格が十分にあったそうです。むしろ当時は俳優であったシェイクスピアは紋章を受けることは出来なかったとか。

・ジョージ・ケアリー(真風 涼帆さん) – George Carey, 2nd Baron Hunsdon
ハンスドン卿ヘンリー・ケアリー(Henry Carey, 1st Baron Hunsdon)とアン・モーガン(Anne Morgan)の息子。
1569年の北の反乱(Rising of the north)の鎮圧で武勲を上げ、サセックス伯に叙される。この反乱のさなかダンバー城で敵将に一騎打ちを申し込むなど、劇中の文化人的な印象とは違って根っからの軍人だった様です。その後も1588年のスペインとのアルマダ危機の際もキャリスブルック城の防衛司令官を勤めました。
1596年、彼の父ヘンリーが無くなると2代目ハンスドン卿となりました。また翌年には宮内大臣(The Lord Chamberlain)となりました。これは父ヘンリーも同じく勤めていた役職でシェイクスピアの劇団『国王一座(The King’s Men)』ももともとは『宮内大臣一座(The Lord Chamberlain’s Men)』を名乗っていました。

・ヘンリー・ケアリー(寿つかささん) – Henry Carey, 1st Baron Hunsdon
先述のジョージ・ケアリーのお父さんです。そしてなんとエリザベス女王の従兄弟です。お母さんがメアリー・ブーリンといい、あのアン・ブーリンの姉妹なのです。アンは幼くして父を失ったヘンリーの後見人(wardship)にもなりました。後々代議士や宮内大臣などを歴任しました。

まだまだ魅力的な登場人物がいますが、また別の記事で書こうと思います。

<私的見どころ>

シェイクスピアのクライマックスでエリザベス1世の前で公演をした後にアンとシェイクスピアが感動的な会話をしているシーンで、セシルの部下二人が泣いているの気づきましたか? 舞台袖の暗がりでやっている上に、明るくなるとやめてしまうので気づきにくいのですが、こういう細かい演出も観れるのが舞台の楽しさですよね!!(`・ω・´)

ダイナミック・ショー『HOT EYES!!』

後半の『HOTEYES』ですが、これは明るくにぎやかなショーでした!! 特にまーくんと真風さん、うららちゃんが出てくるところでまーくんと真風さんがうららちゃんを取り合っている様に見えるんですが、最後はそっちがくっつくんかーい的な展開になるところは『なんでやねん(良い意味で)』となりました。 まぁ、私男子で腐属性はありませんので特に興奮とかはありませんでしたが(゚Д゚)あとで聞いたらあのときのまーくんは人間ならざる者で人間をコレクションしているという設定だそうですね~。 うららちゃん含め、回りにいた人間はみんなまーくんコレクションの一部ということなのだそう・・・。 おっかねぇ!!

ジャガーのシーンではまーくんがみりおんに目玉をあげちゃいます。 このシーンの後半では踊る美穂圭子さんが観られます!! これが私にとってはとても新鮮でした!! やっぱり歌に凄まじいパンチ力がありますね~、これぞ専科!!

今回でまーみりコンビになってから大劇場2作目ですが、花組時代から一緒だった二人は息ぴったりで随分前からコンビだった様な気さえしてきますねぇ~。

それでは!!

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